PPV-DVD "スケバン刑事1stエピソードコレクション"
右:東映株式会社 ビデオ営業部 営業室 次長 鈴木智盛氏
左:東映ビデオ株式会社 プロデューサー 山口敦規氏
「スケバン刑事 1stエピソードコレクション」
2006年9月13日(水)発売
東映ビデオ製品サイト
http://www.toei-
video.co.jp/info/sukeban.html
PPVコンテンツ
パスワード購入サイト
http://sdeka.jp/
日本を代表する老舗映画制作配給会社でありながら、総合映像企業として常に新しい挑戦を続けている東映と、「東映Vアニメ」や1989年のビデオ用映画「東映Vシネマ」の製作で時代をリードしてきた東映ビデオが提供する新しいかたちのDVD「スケバン刑事1stエピソードコレクション」。今回はヴィジョネアのテクノロジーDVDMAGICを活用したペイパービュー(以後PPV)機能を搭載したこの製品をリリースしたばかりの東映株式会社 ビデオ営業部 営業室 次長 鈴木智盛氏と東映ビデオ株式会社 プロデューサー 山口敦規氏に登場いただき、新しいエンターテインメント・ライフスタイルを提案する本プロジェクトにフォーカスして、その狙いと今後の展望についてインタビューを行った。
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コアなファンだけでなく、ライトなユーザーにこそ「なつかしい」と楽しんでいただけるアイテムに仕上げました。
―まずは製品のコンセプトと特徴をお教えください。
「スケバン刑事1stエピソードコレクション」というタイトル通り、「スケバン刑事」のテレビ3シリーズのそれぞれ第1話を集めて収録したDVDです。特徴は各シリーズの第2話、第3話も収録し、それを携帯サイトまたはパソコンのWEBサイトでパスワード購入することで楽しめる【PPV機能】を新しく搭載していることです。DVDパッケージの価格は1,050円(税込)で、PPVコンテンツについては1話・1週間視聴で315円(税込)です。それに加えて、特典でヨーヨーステッカーとPPV作品ミニ解説リーフレットがついています。9月中旬から、ローソンで先行販売されています。(山口)
―ターゲットユーザーについて教えてください。
作品としてはご存じの通り、レンタル版もセル版も既にリリースされているものなんですが、今回は敢えて第1話のみ纏めてみるというセレクトにしました。1,050円というお求めやすい価格で、コンビニエンスストア・チャネルであるローソンさんでの雑誌コーナーで販売を行うことで、通常のセルDVDユーザーのようなコアなファンだけではなく、もう少しライトなユーザーにもぜひとも衝動的に楽しんでいただきたいと思っています。(山口)
通常セルDVDはメディア商品として一度リリースしたらそれで終わり。今回はPPV企画という新しい試みとなりました。
―今回のテレビ映画「スケバン刑事」でのアプローチについてどのようにお考えですか?
「スケバン刑事」に限らず、テレビ映画でも映画でも通常の場合、セルとレンタルでリリースしてしまえば、一つのメディア商品としてはほぼ終わりということになります。稀に特撮番組ではいろいろ切り口を変えて編集する商品がありますけれども、普通ではこういったテレビ映画であれば、同じメディアでリリースされることはありません。「スケバン刑事」もこういったPPV企画のお話がなければ、リリースはなかったものと思います。その意味でも今回は新しい試みとなりました。(山口)
―東映と東映ビデオの協業体制について教えてください。
東映ビデオ株式会社では、商品の企画・製造や宣伝を含めた商品の制作・管理を受け持っていて、その東映ビデオで制作された商品を東映株式会社で販促・販売するという形で長年やってきています。(鈴木)
―企画自体が東映さんから挙がることはありますか?
ケースバイケースですね。勿論、東映が商品の企画から関わる場合もあります。パッケージとして考えると東映が所有するコンテンツの二次使用がメインになりますので、東映ビデオが、そのコンテンツをパッケージ商品として企画するというのが通常のスタイルになります。(鈴木)
―DVDセルパッケージやレンタルについて、市場トレンドについて伺いたいと思います。
JVA(日本映像ソフト協会)の調査データによると、セルDVD市場に関して言えば、6%のヘビーユーザーがマーケットの80%を支えているというのが現状です。この結果を鑑みると、まだまだDVD潜在ユーザーの掘り起しが足りないのではないかと、コンテンツ・ホルダーとしては、反省も含め感じています。そこで、これからどう掘り起こしをしていくか?と考えると、例えば今回のようなDVDも一つの可能性あるアイテムですね。多くのメーカーから低価格DVDがリリースされていますが、このところ売上は下降気味になっています。邦画メーカーとしては、洋画メジャーとは事情が異なるため低価格でリリースすることは難しいのですが、いずれにしても東映としては、洋画メジャーのように低価格大量販売により数字を稼ぐという図式は成り立ちにくいため、今回のような単なる廉価版ではないアイテムで、私たちの持っているコンテンツをいかに有効活用できるのか考えながらやっていくことにはなると思っています。(鈴木)
―次世代DVDでは映像クオリティという点を付加価値とする新メディアとして活用しようという流れもあります。東映さんでは、現行DVDメディアの可能性についていかがお考えでしょうか。
個人的意見になりますが、大画面テレビで観て、初めて次世代DVDの魅力がわかるという話を聞きます。しかしながら、その大画面テレビが果たして今どのくらい普及しているのかというとまだまだです。そんな現状の中では現行DVDでまだ勝負できると考えています。また、ベータやVHSのときのように二つの規格がある現状で、ユーザーが自らの判断ですぐにどちらかを選ぶということはないのではないでしょうか。それらの点から、現DVDメディアでもまだまだ6%以外の94%の消費者にアプローチをする余地は十分あると思います。(鈴木)
「スケバン刑事」はカタログ作品の中でも、もう少しいって良いんじゃないかと長年思っていました。そんな時にヴィジョネアさんからたまたま提案が来たわけです。
―PPV-DVDによって、カタログ作品を販売する際に有効だったポイントは何でしょう?
©和田慎二・東映
まずはコンテンツの内容次第なので、何にでもこの方式が合うとは思いません。「スケバン刑事」に関しては既存でカタログが出ているのですが、以前、「スケバン刑事」のコンピレーションDVDとして本編ディスクを出す前にお試し版として各シリーズから1話ずつを選び、低価格でリリースし結果的にある程度成功しました。ただ、80年代の放送時の勢いを考慮するともう少しいっても良いんじゃないかと長年思っていたところにタイミング良くヴィジョネアさんからこの提案があったので採用を決めたわけです。(山口)
劇場版「スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」公開のタイミングで、コンビニエンスストアならでの新鮮な製品企画を仕掛けたかった。
今回は、10数年ぶりに「スケバン刑事」の劇場版公開があり、そのタイミングに合わせてヴィジョネアさんからご提案があり、本企画が実現したというわけです。
今回はローソンさんのご協力もありまして、コンビニ限定ということでやらせていただきましたが、そこには狙いがあります。先ほども言いましたように、セルDVDは6%のヘビーユーザーのおかげである程度支えられています。対してレンタルマーケットに関してはセル以上に競合が深刻になってきているうえ、ライフスタイルの多様化でここ1~2年はレンタルショップに足を運ぶ人は確実に減っているという話をよく聞きます。おそらく、今回の「スケバン刑事」のターゲットになるユーザーは通常のセルDVDユーザー、レンタルDVD・ヘビーユーザーのどちらにも属さないユーザーだと思います。団塊ジュニアから上の、30代~40代の男性がメインになると思いますが、その方たちが普段行くお店といえばまさにコンビニなんです。(鈴木)
そのコンビニで好きな作品をリーズナブルな価格で入手し、自分の手元に置いておいて、好きなときに観られるという点はユーザーにとって非常に素晴らしいメリットになると思います。
―PPV機能(DVDMAGIC)についての率直な感想などあれば、ぜひお聴かせください。
非常に良く出来たシステムだと思います。特にシリーズものに関しては、普通に見られるチャプターがあって、それを見たことによってつい続きが見たくなるという流れで、コンテンツを気軽に試して楽しんでいただくのには、面白い仕組みだと思います。 今はネット配信などで視聴できるコンテンツが多くなり、色々なプラットホームで見られる環境にはなっています。しかしユーザー側から見れば、やはり大きな画面で綺麗にストレスなく観られるというのは一番良いことだと思うのです。そうなると、「普通のDVDプレーヤーに入れて、そのままTVモニタで楽しめる」というのは、携帯電話でパスワードを取得する手間はありながらも、ユーザーにとってはとてもメリットが大きいのではないかと思います。そんな意味でも、通常のプレーヤーでも観られるかたちでのPPV方式を実現したDVDMAGICの技術は非常に魅力的だなと思います。(山口)
1,050円という価格が安いのか高いのかは、ユーザーがお決めになるわけですが、ここ数年セル市場は大きくなってきています。価格が下がっているということもあるのでしょうけども、ユーザーが映像を保有するというニーズはやはりきちんとあるわけです。好きな作品を自分の手元に置いておいて、好きなときに観られるという点はユーザーにとって非常に大きなメリットになると思います。作品の性格に依って、勿論、向き不向きがありますが、ユーザーに素晴らしいコンテンツを手軽に楽しんでいただくための新しい選択肢を提供できるものだと思います。(山口)
きわめて営業的な観点からのコメントになってしまいますが、東映の三角マークがついた商品を始め、一般的に邦画系メーカーの商品は「比較的高い」と認知されているようです。それがここまで、立派なパッケージ(しかも2枚組)になって1,050円。特に日頃東映商品を買っていただいているお客様にはとてもインパクトのある商品として見ていただけるのではないでしょうか。これにPPV機能付きという特性も含め、このプロジェクトは東映ブランドにとって新しい流れを作ることになるかもしれません。(鈴木)
―PPV機能を搭載させてリリースされるプランを練られるなかで「スケバン刑事」以外の候補はありましたか?
今回は特になかったですね。2年前に「キューティーハニー」を実験的にやらせていただいて、気にはなっていたのですがなかなかきっかけがなくて、今回劇場版公開と併せた企画提案がタイミングよくあったものですから。(鈴木)
もともと映画のプロモーション企画から始めて、コンビニでカタログ作品再販の可能性を探る試みとしてプランを練り込みました。
―きっかけは映画プロモーションだったわけですね。
その通りです。 最終的には劇場予告編のみの収録にしましたが 、元々映画プロモーションの一環だったので、それが企画スタートの一番のきっかけですね。(鈴木)
―きっかけは新作映画プロモですが、「スケバン刑事」のカタログ作品を再認知させるという点についてはいかがですか?
そういう意味では、まだスタートしたばかりですが、非常に良い滑り出しだなと感じています。今回の商品は各第3話目までしか収録されていませんが、ユーザーの好反応があれば、既存のカタログ作品をお薦めすることもできますし。きっかけ作りとしては良かったといえます。(鈴木)
―コンビニで販売することに対する思いとは?
埋もれた旧作を、ヘヴィユーザー以外のお客様にも手にとっていただけるという場としては、コンビニは非常にうってつけです。ただ、弊社としましてはコンビニ流通とのお付き合いはまだ日が浅いため、これからより良いお取引をさせていただくための課題は残っていますが。(鈴木)
欲しいタイトルが決まっているのであればコンビニはどこにでも身近にありますので、良いと思います。そういう意味で今後もプロモーションの方法を変えていくべきであるかもしれません。(山口)
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ヴィジョネア株式会社 PPV-DVD営業部(担当 葛西/諸井)
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